こんにちは。けんけんです。
今回は燕市にある「(株)はこらぼ」さんへ行ってきました!
はこらぼさんは紙器加工、段ボール製造などを手掛けるパッケージ製造の企業です。
弊社が使用している無地の段ボールやその他包装資材もはこらぼさんから購入しており、深い関わりがあります。弊社だけでも、荷造り用の段ボールで約25種類あります。専用の商品を入れる段ボールや化粧箱は定番のものから都度相談させていただくものまで多岐にわたります。
実は私、はこらぼさんの仕入れ担当を10年程しておりましたが、今回初めて製造現場にお伺いします!楽しみです!
では早速行ってみたいと思います!!
先ず、代表取締役である中山凱尋(やすひろ) 様から会社の歴史を教えていただきました。
(株)はこらぼの歴史
1932年(昭和7年)
「中山製函所」として祖父である中山新司 様が創業。
当時は洋食器などを入れるダース箱の製造から始まる。
1960年(昭和35年)
父である中山雅之 様が入社。それを機に「中山紙器工業所」に社名変更。
段ボール箱製造設備を導入し段ボール箱の製造を開始。
1967年(昭和42年)
法人改組し、「中山紙工株式会社」を設立。
1985年(昭和60年)
結婚式の引き出物などで使用されるギフト箱の需要が増えたことにより、貼箱、化粧箱などを製造できる設備を導入。
2003年(平成15年)
中山凱尋 様が入社。「ナカヤマ紙工株式会社」に社名変更。
2016年(平成28年)
廃業していく木箱専門メーカーの受け皿になるべく、木箱製造設備一式を導入し、桐箱、木箱の製造を始める。
「段ボール」「化粧箱・貼箱」「桐箱・木箱」の三本柱で展開。
2022年(令和4年)
創業90年を記念し、「株式会社はこらぼ」に社名変更。
こちらがロゴになります。
はこ(haco) →「箱屋」として創業(初心を忘れず、一歩一歩進んでゆく)
こらぼ(collab) →コラボレーション(取引先との共同作業・共に発展していく)
らぼ(lab) →研究所(新しいものを生み出す場・問題を解決する所)
という意味があります。
「つつんで、ひらく、しあわせ。」
企業理念でありスローガン。
パッケージをつつむ人(箱を購入した人)も、それをひらく人(箱を贈られた人)も「しあわせ」にすることが、弊社の使命であり存在意義であるということ。
それではこれから、はこらぼさんが力を入れている貼箱工場と木箱工場の製造現場に向かいます!
こちらが貼箱の作業場になります。
※貼箱とは、厚紙などの芯材に紙や生地を貼ってきれいに加工された箱です。
材料(紙)をまとめて裁断する断裁機です。0.1mm単位で紙をカットできます。
上質な貼箱を作るには、この断裁工程の精度が重要です。
次に桐箱、木箱の製造場を見学させていただきました。
木箱専門の木箱屋以外の箱屋で木箱製造を外注ではなく自社で行っている会社はほとんどないそうです。はこらぼさんの強みですね!
ランニングソーと呼ばれる木材などを自動で連続して切断する機械。
高周波木箱接着機。
木箱の枠をロの字に組む機械であり、接着ボンドを10秒程度で乾燥させることができます。
この機械を導入する前は乾燥までに時間がかかり、1時間に20個くらいしかできませんでしたが、今では1時間に80~100個くらいできるそうです。
生産性が4~5倍!凄いです!
木枠の上下に接着ボンドで蓋をして、重りでしっかりくっつけています。
天面、底面の端のはみ出た部分をサンダー(紙やすり)で削っていきます。
削ったものがこちらになります。枠と蓋の部分が同じ高さになり滑らかになりました。
後は真ん中を切断、印籠(インロウ)加工して桐の印籠箱の完成になります。
作業場の見学はここで終了となります。ありがとうございました!
事務所に戻って製品のサンプルを見せていただきました。
「2段引出付 貼箱」
結婚式の引菓子用で開発したものだそうです。
小物入れに良さそう。これ個人的に欲しいと思いました!
「カブセ式(蓋深) 貼箱」
ロールケーキなどを入れる箱だそうです。いろんな箱がありますね。
木製品のように見えますが、こちら貼箱になります。
高級感があってカッコイイです!
「ティッシュケース Vカット貼箱」
箱ですが板厚でかなり頑丈にできています。iPhoneの箱と同じ角が90度のVカット加工で作られています。実はこれ中山社長からのご厚意で弊社に3ついただいております。ありがとうございます!!
「桐箱」
桐箱って高級感が凄く出ます!大切な贈り物にいいですね!
「MOKUMARU 中がみえる桐製くつ箱」
桐箱のシューズケース初めて見ました。桐箱には調湿性、防腐・防虫効果があるので、湿気に弱い革靴を保管するのは理想的ですね!
はこらぼさんのホームページにオンラインショップがあるので、他の商品も是非見てくださいね!
最後に中山社長から今後のビジョンについてお聞きしました。
・人材確保も含めてデザイン、設計などを強化していきたい。
・製造現場は設備で生産性が上がるので、できる限り投資していきたい。
・温度湿度の管理が適正にできていれば貼箱の品質も高くなるので、2026年くらいに貼箱生産用の新工場を建てたい。将来的にはクリーンルームも設置し、弁当箱のような食品を入れられる貼箱の市場に参入したいと考えている。
どの企業も人材確保や育成、設備投資は大きな課題だと思います。中小企業ならより一層。そういった問題解決に対して、考え・行動しているという話を聞いて、私自身も刺激になりました!
今後のはこらぼさんの発展が楽しみです!
それではまた今度―。
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