降雪前の恒例行事!? 今年もあの季節が来た~(泣)

皆さんこんにちは、ぐるっとキッチン編集部Mr.Kです。

いやぁ~近頃めっきり寒くなってきまして、冬将軍の到来!といったところで、いつ雪が降ってもおかしくない状況です⤵

この時期になると、我々新潟県民が頭を悩ますアレをやらなきゃなんです(昨年の流行語)。

雪が降る前に必ずやらなきゃいけない、とても面倒な冬の恒例行事、もうおわかりですよね!?

そう、タイヤ交換です!!(とても面倒くさいっ)

基本的に雪が降る前には交換しておきたいので、大体12月に入るとそろそろ替えなきゃだな(早いと11月中に替えちゃう人も…)って雰囲気になってくるんですけど、これが本当に面倒なんです!

しかし雪国新潟の冬を乗り越えるには避けては通れません!

という事で普通タイヤからスタッドレスタイヤに履き替える訳なんですが、そもそも皆さん…

スタッドレスタイヤをご存じですか!?

雪国にお住まいの方々に叱られそうな質問ですが、雪とは全く無縁の地域の皆さんはどうですか!?

聞いたことはある、って方はいらっしゃるかもですが、実際に見たことある、って方は極めて少ないのではないでしょうか!?

そんな訳で今回は、新潟の冬のマストアイテム、スタッドレスタイヤのお話です(今回はぐるっとキッチンと全く関係ないお話です)

↓↓とりあえずこれがスタッドレスタイヤです(私のタイヤです)



そもそも、私が子供の頃は「スパイクタイヤ」ってのがありました(私と同世代かそれより上の世代に方ならご存じかと…)

今から数十年前の記憶ですので、はっきりとは覚えていませんが、確かこんな感じだったような記憶が…

↓↓↓


そうです、こんな感じだったと思います!

こんな風に表面にスタッド(鋲や短い釘のようなもの)を打ち込んだヤツです!!

このスタッドが刺さる事によって特に凍結時でのグリップ力がとても高く、冬の雪国では重宝されたそうですよ!

(確かに私の父も、スパイクタイヤは良かったってよく言ってました)


しかし、雪道やアイスバーンならいいのですが、路面に雪がない状態だと打ち込まれたスタッドによってアスファルトが削られ、それによる粉塵が問題視されるようになった訳です。

あまりの粉塵の酷さに、建物や車が真っ黒になったり、マスクなしでは外出できない、なんて地域もあったそうです!

そして本格的に粉塵について議論や研究が始まり、『スパイクタイヤ粉塵の発生の防止に関する法律』ができ、原則スパイクタイヤの使用は禁止(※)、もちろんメーカーも生産を中止しますよね。

そんなこんなで研究が強化され、現在の「スタッドレスタイヤ」の登場、となります!!

(※)とはいえ、指定地域内の雪道や凍結道路では使用自体は可能、のようです(どっちなの!?)


さて、いよいよ今回の主役「スタッドレスタイヤ」ですが、それまでのスパイクタイヤと違い、スタッド(鋲)が打ち込まれていません。

そうです、スタッドがレスだからスタッドレスなんですっ✨(そのまんまww)

スパイクタイヤの禁止を受け、各メーカーさんが本格的に開発に着手し、スタッドレスタイヤは加速度的に普及していきます。

そしてそのゴムの素材に特徴があります☝

そもそも雪道や凍結した道路を走ったり、止まったりするために低温でも固くなりにくいゴム(柔らかいゴム)が使われているんです!

柔らかいゴム!?確かにスタッドレスに履き替えるとなんかハンドルが軽くなったような感じがするとずっと前から思ってましたが(共感して頂ける方います?)、柔らかいゴムが理由なんでしょうかね。

そして路面と接する部分には大きな溝や、細かい切れ込みが施されています(私のタイヤの画像にてご確認下さい)。


まだまだいろんな特徴があるんですが、はっきり言ってキリがないので、深堀りしたい方はネットを見て下さい(ネットに丸投げww)。


という訳で、いよいよ実際にタイヤ交換ですっ(前置き長過ぎっ!)

そしてこのタイヤ交換、自ら自分で交換する派と業者にお願いする派の二通りに分かれます。

中には休日に家族の車もまとめて三台も四台も交換する、なんて方もいるとか!(頭が下がります)


かくいう私はというと…



迷わず業者にお願いする派ですww

ということで馴染みのガソリンスタンドへやってきました!



巨大なジャッキを左右から差し込んでジャッキアップ!!(もはやジャッキという表現が適切なのかどうか…)

10㎝くらいしか浮いていませが、このくらい浮いていれば十分なんだそうです。


普通タイヤを取り外し…



スタッドレスタイヤに交換し…


終~了~!!

開始からおよそ10分程、あっという間に終わってしまいました!!(さすがプロ)

めちゃくちゃ早いですね✌


取り外された普通タイヤたち(春までしばしお休みです)。

折角なのでチェックして頂きました。


タイヤの表面が〇で囲った突起の高さまで減ってきたら、新しいタイヤに交換しなくてはいけないそうです!

こうやって見ると、若干減ってきてはいますがあと1シーズンくらい履けそうですね。

またあくまでも目安ですが、走行距離3万km程度、もしくは3年〜5年が交換の目安といわれているようです。

しかしこれはあくまでも目安であって、同じ条件でも減り方は違いますので、定期的にチェックする事が大切なんですね!!


という事で今年も無事にタイヤ交換も終了です(自分でやっていませんがww)

これでいつ雪が降っても安心ですね。

以上、Mr.Kでした。

といつもならここで記事は終わりなのですが、折角こんなテーマを扱ったので、冬繋がりで新潟の冬独特のネタをいくつかご紹介しましょう。


まずはこちらから↓↓↓


こちらは「消雪パイプ」です。

道路に埋め込んだパイプから路上に設置したノズルを通して路面へ地下水を散布する除雪・融雪・凍結防止の為の装置です。

センサーが降雪を感知すると自動的に水が出るシステムです(たまに雪が降っていないのに、とんでもない勢いで噴出している事もありますがww)

冷たい水で雪が溶けるの⁉って思いますが、地下水の水温は15℃前後と温かいので雪が溶かせるんです!

そして消雪パイプは道路だけでなく駐車場にも多く設置されています(当社の駐車場にも設置されています)。


そういえば、県外からいらっしゃるお客様から、「何故新潟の道路はこんなに茶色いんですか?」という質問を受ける事があるんです。


確かにここ燕市も茶色く変色した道路がところどころ見受けられますが、何を隠そうこれも消雪パイプの影響なのです!

地下水に含まれる鉄分が酸化し、路面に付着するためといわれています。

見た目の問題や区画線の視認性の悪さから、昨今では変色しにくい舗装材の研究開発も進んでいるそうです。

そして全国で初めて設置されたのは、ここ新潟県長岡市なんだそうです(これは知りませんでした、市民としてお恥ずかしい…)

※ちなみにこの消雪パイプを発明したのはとても意外な方だったそうです。気になる方は調べてみて下さい。

とにかくこの消雪パイプの誕生が雪国新潟の暮らしに多大なる影響を与えた事は言うまでもありませんね!!


お次はこちら↓↓↓


いやいやただの信号機じゃん、って思うかもしれませんが、これも立派な雪国仕様なんです!!

なにか気づきましたか?

そうです、雪国の信号機は「縦並び」なんですよね!!

今一つピンときていない雪と無縁の地域にお住まいの皆さん、今度お近くの信号機を見てみて下さい、きっと「横並び」のはずです!

ではなぜ「横並び」なんでしょうか⁉ ちゃんと意味があるんです。

縦型にする事により積雪面積が小さくなり、雪の重みで信号機自体が倒れたり曲がったりするリスクを軽減するためなんですね!!

さらに雪で蛍光部が隠れないようにひさしが付いているのです。

雪国で生まれた私にはこれが当たり前で、なんの疑問も抱きませんでしたが、調べてみると面白いもんです。

※一般的には横型の方が見やすいとされていて、日本では基本的に「横型」が主流のようです。

これ以外にもまだまだいろんな雪国あるあるがあるんですが、きりがないのでこの辺で…

いずれにしても雪国の冬の暮らしの安全かつ快適のために考えられたものです。

先人の知恵に感謝ですね!

以上、早くも春が待ち遠しいMr.Kでした(今度こそ終わりです)。


ぐるっとキッチン

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