❄雪国新潟の郷土料理「のっぺ」を地酒と一緒に食べてみた!!❄

こんにちは

‘’花火好きのハセK‘’です!


暑かった夏が一転、一気に冬が近づいてきましたね!

そんな、肌寒い季節の今回は…


「のっぺと日本酒」です🍶


「のっぺ」は新潟県の伝統的な郷土料理で、主に年末年始に食べることが多いです。

県内でも上越・中越・下越で入れる具材や調味料が異なり、更に各家ごとにも具材の入れる順番等が違います。

また、「のっぺ」の言い方が「おおびら」に変わる地域があったり等、調理方法や呼び方が多岐にわたる料理なんです!!


そんな新潟の伝統的な郷土料理がどんな料理であるかというのと日本酒の良さを是非、皆様に知っていただきたいと思い…


今回は、上越から下越の「のっぺ」を作って日本酒と合わせて食べていきたいと思います!


作り方もおおまかではありますが、一例として紹介するので是非参考にしてみてください

はじめに、材料の下処理から始まります。


まず一つ目は銀杏🍂

そう…時期になるとものすごい臭いを放つ食材です(笑)


銀杏を炒るために、下処理として殻にヒビをいれます。

そして、割った後にフライパンで軽く炒ります。

ここで要注意なのが、強火ではなくて弱火でやるようにしてください🔥

強火でやると「炒り銀杏」が「焦げ銀杏」になってしまうので…

そして、炒った後に殻、薄皮を全て剥くと…

綺麗な黄色の実が出てきました!!

これで銀杏の下処理は終了です。






次にこちらの食材です!!

「なにこれ?」と思った方も多いでしょう。

実はこれは「ゆり根」です!!

普段、まず見ることのない食材ですが、のっぺにはこういった高級食材も使います。


まず、ゆり根の鱗片と呼ばれる所を一枚一枚剥いてバラバラにし、一口大にカットします。

カットした後、鍋に砂糖と水を入れて煮込みます。

そして、ほのかに黄色くなればゆり根の下処理は完了です。

ここまでで、すでに1時間以上経過…

私の母と協力してやりましたが、すでにヘロヘロ…





次に乾燥シイタケと貝柱を水で戻していきます。

2つの戻し汁はこの後、具材を煮込むときに使用するので残しておきます。

そして、シイタケを水で戻した後、カットし醤油で煮込んで完了です。

下処理に時間が掛かる食材はこれで以上になります。

別途で、下越ののっぺで使用する鮭の切り身の下茹でやタケノコ、かまぼこ、ニンジン

里芋、さやえんどう、あぶらあげ、こんにゃくといった基本食材のカット等をします。




そして、すべての食材がそろった状態がこちらになります。

年末に作る料理なだけあって食材が非常に豪華ですね✨

食材が揃った頃には夕方になっていましたが…(笑)


具材が揃い、いよいよ煮込みに入っていきます!

左側の鍋が中越と下越地方ののっぺ、右側の鍋が上越地方になります。

「下越と中越が同じ」と思いますが、中越ののっぺを取り分けた後に追加で鮭の切り身を追加します。

鍋を3つも使うと洗うのが大変ですからね…💦



醤油やを入れて、しばらく煮込み中越地方ののっぺが完成しました。


そして、取り分けた後に、鮭の切り身を入れて少し煮込み続いて下越地方も完成です。





最後に上越ですが、煮込むところまでは同じですが…

煮込んでる途中で、片栗粉を入れてとろみを付けます。

入れた後、混ぜてようやく全ての地方ののっぺが完成しました。



完成したのがこちらになります!!

手前が下越、左奥が上越、右奥が中越ののっぺになります。

それぞれ、特徴がよくでていますね!!






それでは、日本酒と共に実食していきます!!

今回、飲む日本酒はこちら!!

「久保田 翠寿 大吟醸 生酒」と「久保田 紅寿 純米吟醸」です!!

「久保田」は朝日酒造さんが醸している銘柄です。

新潟県を代表する銘柄の1つで、千寿や萬寿が特に有名ですね🍶

萬寿は一度、飲みましたが華やかな吟醸香かつ軽い飲み口で非常に飲みやすかったです。


今回は、そんな少し変わったシリーズを呑んでいきたいと思います。


まずは「翠寿」から!!

単体で飲んだ時は、ほんのりとしたフルーティーさがあり、軽い飲み口でした。

そして、甘みが少しありますが、後味はスッキリしていました。

次に、のっぺと一緒に食べたら…


やばい。美味い!!



相性が抜群に良いです!!

鮭のうま味が酒によって、より引き立っています!!

※ギャグではありません(笑)





次に「紅寿」を飲んでいきたいと思います!

「紅寿」は熱燗にも向いているとのことなので、燗をして飲みたいと思います。

のっぺは、上越地方のと合わせていきたいと思います!

燗をして飲むと新潟の日本酒の特徴である、軽い飲み口と辛さがより際立っていました。

また、のっぺも程よい薄味で非常に美味しかったです😊

ちなみに冷酒で飲むと、酸味が強めで苦みがあり、フルーティーさは控えめでどの料理にも合わせやすいタイプだなと思いました。



最後に中越地方ののっぺもいただきます!

こちらは、お酒なしの単体でいただきます

安心する味です😊

慣れ親しんだ味が、一番落ち着きますね!!



そして、すべて食べ終わるころには夜の8時過ぎ…

疲れました…💦




今回、のっぺを両親と協力して作って感じたことは、思ってた以上に手間が掛かると感じました。また、非常に手間のかかる料理を毎年、年末に作ってくれる両親には感謝しなければならないと思いました。

 そして、新潟の日本酒は飲み口が水のように軽く、辛いというイメージが強かったですが

フルーティーさがあるものや辛さの中にほのかに甘味があるものといった、淡麗辛口の中でも様々なタイプがあることが分かりました。

新潟に住んでいながら、改めて勉強になりました。




新潟の郷土料理、「のっぺ」是非この年末に作ってみてはいかがでしょうか??

そして、今回使った材料のおさらいです↓↓↓


かなりおおまかではありますが、調理の際は参考にしてみてください!!


今回の調理法はあくまで一例なので、アレンジ加えたりして、自分の「のっぺ」を作ってみてください!

また、新潟の日本酒と合わせて食べていただければ、嬉しいです!!


長くなりましたが、今回はこれで以上になります。

ぐるっとキッチン

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