こんにちは! ぐるっとキッチン編集部、Mr.Kです。
燕市民のソウルフードであり、今や全国でもファンの多い燕の「背脂ラーメン」。
豚の背脂がビッシリと浮かぶ煮干しダシの醤油スープと、うどんのようなモチモチ食感が特徴の太麺。
もちろん、Mr.Kも「背脂ラーメン」は大好物! 想像するだけで、中毒症状が…
子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで、み〜んな大好き「背脂ラーメン」。
実はこの燕の「背脂ラーメン」が金属産業の発展とともに誕生した食文化として、今年の4月、文化庁の「未来の100年フード部門~目指せ、100年!~」に認定されたんです。
燕の「背脂ラーメン」が、なんだかスゴいことになってる〜!!
ー認定基準はこちらー
1.地域の風土や歴史・風習の中で個性を活かしながら創意工夫され、育まれてきた地域特有の食文化
2.地域において、世代を超えて受け継がれ、食されてきた食文化
3.地域の誇りとして100年を超えて継承することを宣言する団体が存在する食文化
燕の「背脂ラーメン」を生み出したのは、創業から約90年を経過した今もなおファンをトリコにする「福来亭」さん。
も〜 たまらんビジュアルです。
その歴史は、屋台の営業から始まります。
店主は徐昌星(じょしょうせい)さん。
当時の燕は、現在の朝日町や幸町付近に金属加工工場が数多くあり、徐さんは中央通りに屋台を構えました。
火力の弱い屋台では細麺しかゆでることができず、麺に合わせるスープは現在とはまったく違うさっぱりした薄味。
翌年の昭和8年には燕駅近くの穀町で店舗を構えたそうです。
今の味になり始めたのは昭和12年頃。
汗をたくさんかく工場で働く人からの要望で、麺は腹もちのいい太麺に、そして味は少しずつしょっぱくしていきます。
研究と改良を重ねた結果、ただしょっぱいだけではなく味に甘みとまろやかさを出すために、中国では一般家庭でも料理に使う背脂を入れることを思いついたのです。
その後もお客さんからの要望と「超個性派スープには超個性派自家製麺を!!」という徐さんのラーメンへのこだわりで、90年もの歳月を進化し続けてきた「背脂ラーメン」。
その技術を自分のものだけではなく燕のものとするために、同業者である他店にも技術を指導したそうです。
産業とともに歩んだ類を見ないグルメ、「背脂ラーメン」は燕職人の胃袋を支えると同時に、私たちのように調理道具などを扱う会社とともに歩んできたことがよ〜くわかります。
なんだか無性に「背脂ラーメン」が食べたくなってきました。
では、背脂を注入しに行ってきます!
ぐるっとキッチン編集部、Mr.K
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