こんにちは、ぐるっとキッチン編集部Mr.Kです。
今回はこんにちは、というより「おはようございます」、の方が相応しいかもしれません。
なんてったって、今回は初の早朝取材です!!
もちろん早朝に行くにはちゃんと理由がございまして…
それは今回お邪魔したのがこちらだからです!
↓↓↓
「新印青果西部卸売市場」様です。
皆さんは卸売市場って行ったことあります!?(基本的にあんまり身近にないか⤵)
この辺りだと旧吉田町にそれこそ50年以上前からあることだけは知っていましたけど、近くに行ったことすらないし、そもそも市場って一般人が入れるところじゃない、ってイメージです。
その市場が新築移転するという話を聞いたときからぐるっとキッチンの記事として扱ってみたいと思っていました。
如何せん何の伝手もない私にとって、どうすれば取材ができるのか…
なんとなく悶々とした日々を過ごすうちにとある方からのご紹介でなんと取材させて頂ける運びと相成りました🎉!(キセキ)
善は急げ、ってことで早速お邪魔させて頂きました。
さぁいよいよ人生初の卸売市場に潜入です!(ドッキドキ)
写真が下手でスケールが伝わらないのが非常に残念(´;ω;`)ウッ…
実際はかなりの大きさです☝
ちなみにこのときの時刻はAM6:00です(早っ!!)
(上の2枚の写真は帰り際に撮影したもの、着いたときはまだ真っ暗でした(笑))
今回お世話になるのは新印新潟中央青果株式会社 西部支社の宮路部長です。
(以下宮路さんで失礼致します)
朝のお忙しい時間にご対応下さいます、ありがとうございます。
そもそも卸売市場とは?
宮路さん「県内産はもちろん、全国から集められた食材を卸売業者が仲卸に販売、それらをスーパー、量販店等に卸します」
なんとなくイメージはできますよね?
ところで移転のきっかけは!?
宮路さん「施設自体の老朽化、集荷・出荷スペースの不足、自然災害時の対応等のためにここに移転しました」
なるほど、しかし老朽化やスペースの問題はわかりますが、自然災害って!?
実はこの自然災害への対応、今回の移転の大きなポイントのようです。
宮路さん「この辺り一帯は自然堤防の役割をなす地域で、大河津分水が決壊しても浸水しない土地なんです。この施設も可動堰工事で出た土で盛土をしています」
へぇ~、お恥ずかしながら存じ上げませんでした。
宮路さん「もしもの災害時にも、ここは市場ですから食材には全く困りません、さらにお隣にはウエルシアさんがあり医薬品の対応が可能です」
たしかに理に適ってますね! ウエルシアさんが隣接しているのは偶然ではなかった、ということです!!
さらに、
宮路さん「この施設には約57時間連続運転ができる非常用自家発電装置を備えていますから、長時間停電でも市場として機能しながら安定して食材を供給できるんですよ」
まさに防災拠点に相応しい市場ですね!!
それもそのはず、この市場を拠点としてウエルシアさんをはじめ周辺企業と地域防災協議会を設立、さらに燕市と緊急災害時の支援協力に関する協定を結んでいるんだとか。
燕市も大きな期待を寄せているってわけです!!
そして、
宮路さん「この近くには保育所や小学校があります。昨今の生産者の減少や自給率低下など農業が抱える問題を解決し未来へつなげるために子供さんたちに興味を持ってもらうこと、いわば食育にも力を入れていきます」
こんな側面もあるとは、まさに地域に根差した市場、というわけですね。
そんな宮路さんの貴重なお話しを伺っているうちに、アレの時間が近づいてきました(今年の流行語ww)
そう、セリです!!
※我々一般人はよくセリっていいますが、宮路さんは「競売(きょうばい)」とおっしゃっていました。
そもそも今回お邪魔したのもこれが見たかったからなんです!
というで早速見に行ってみましょう。
うわぁ~、始まってます!!
威勢のいい大きな声、そしてすごい熱気!!
テレビなんかでよく見るやつです!
青い帽子の方が市場の方(西部支社の社員さん)、緑の帽子の方が青果店さんです。
青果店さんが各々希望の値段を提示し、どんどん値段が上がっていき、最終的に一番高い値段を示した人が競り落とす、といった構図です。
ここで注目っ!!
皆さん手をあげて指でサインを作っていますよね?
そう、これで皆さん値段を示しているんですね!(手やりというみたいです)
(東京都中央卸売市場公式HPより引用させて頂きました)
1・2・4・5はわかります、3のクセ強っ!と思いきや8と区別する為なのか…
6・7もまぁ言われれば何となくわかります…イヤイヤ9どーゆーコト!?ww
これらを組み合わせて値段を提示するわけです。
青果店さん、瞬間的にどんどん手やりを変えていきますが、何がすごいってそれを見定めるセリ人(社員さん)、信じられません!
私なんか見ていても何が何だかさっぱりわからなかったですww
宮路さんも「いい白菜だね」っておっしゃっていました。
確かに立派です。
そしてあっという間に白菜のセリが終了!!
36番さんが競り落とした、ということです。
とにかく一つの食材にかかるセリの時間が超~短いんです!!
(多分1分くらいですww)
そしてどんどん次の野菜のセリへと移っていくのですが、そのスピードたるや全くついていけません(´;ω;`)ウゥゥ
そしてどんどん競り落とされていく野菜たち
ネギも立派ですね~!
農業大学校の学生さんが丹精込めて育てたトマト、今年はトマトの生育が悪く、値段も高値でとても貴重なんだとか!?
ちなみに宮路さんもここのOBとのこと、後輩が作った野菜を扱えることはとても嬉しいそうです!!(なんかいい話)
青果店さんは各々競り落とした野菜を直ちに運びます
そして自らの車に積み込むや否やご自分のお店へ帰っていくのでした。
そして撮影しながら野菜たちを眺めているうちに、なんか急に静かになったな、と思い辺りを見回すと…
え、え、えっ!?
終~了~!!
さっきまでの賑やかさはどこへやら! 嵐の後の静けさとはまさにこのことです。
セリがはじまってからものの30分位で終わっちゃいましたww
あっという間の出来事でした。
あっけにとられている私に宮路さん、
「競売での取引は全体の3%位なんですよ」
そーなんですか?たったそれだけ!?
てことは今目の前にある大量の野菜や果物たちの行方は?(気になる~)
これらは、スーパーや量販店、いわゆる大手向けに出荷される食材たちなのです。
そう、これからが卸売市場としてメインとなる役割なのでした!
西蒲区巻地区の越王おけさ柿。
この辺りの柿って有名ですよね!(まさに今が旬)
地元吉田のもちまちきゅうり。
モンドールという品種のブランドきゅうり、皮が薄く果肉も柔らかく甘みが強いのが特徴!!(きゅうり大好きMr.K、このままかぶりつきたい)
この2枚は野菜低温庫の中の様子、庫内温度は約5℃(ブルブル~)
これらは全て出荷日と出荷先が決まっていて、低温庫のお陰でフレッシュな状態で出荷が可能なんですね!
そして市場内には仲卸業者さんも入っているんです。
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こちらは飲食店は勿論のこと、この辺りの学校給食・病院関係の殆どをフォローしているんだとか。
市場の中にあり、ここから各地へ配送に出られるのでとても効率がいいですね!
こちらは仲卸で、宮路さんは大卸となります。
我々で例えると、江部松商事は大卸、販売パートナーさんは仲卸、といったイメージですね。
鮮魚のセリの様子も離れたところから見せて頂きました。
南蛮エビのセリの様子ですが、ここで宮路さんからとても面白いお話が。
「青果はセリ上げですけど、鮮魚はセリ下げなんですよ」
つまり値段を上げていく青果に対し、鮮魚は値段が段々下がっていくんですね!
たしかにこのエビも値段が下がっていってました!
ひと言でセリといっても、扱う食材によってそのやり方は様々なんですね、面白いもんです。
こちらは一般の方も入場可能な燕バザール館、青果・鮮魚をはじめ、冷凍食品や調味料まで並ぶ直売施設です!
お米も売ってました🍚
この時はまだ早朝ということもあり、来ていたのは全てプロの方々(青果店さんや飲食店)でした!!
※一般の方の入場はAM8:00以降にしてもらっているそう、それより早く行っても入れない可能性もありますのでご注意を!
そして誘惑には勝てず、結局こうなっちゃいますよねww
↓↓↓
とにかく梨が大好きな私、買わずにはいられませんでした(シャインマスカットは勢いですww)
といったわけで人生初の卸売市場、とにかく見るもの聞くもの全てが新鮮でただただ「楽しい」のひと言でした!!
卸売市場って、普通一般人は絶対に入れない施設ですもんね?
ましてやセリを生で見れるなんて、ホント貴重な体験でした。
そしてこの新印青果西部卸売市場、ただの卸売市場ではなく、いろいろな役割を担っています。
「市場っていうと近づきにくいイメージがあるかもしれませんが、ここは開かれた市場を目指しています。あまり緊張せずに皆さんに気軽に足を運んでみて欲しいですね」
と宮路さん。
突然のこちらからの取材依頼にも快く対応して下さり、またとても分かりやすくお話頂き本当にありがとうございました(とっても優しい方でした)。
「まぁ大体こんなところですかね?また何かあったら遠慮なく連絡下さい」
と言いながら宮路さんは颯爽とお仕事へ戻っていくのでありました!
さりげない感じがめっちゃカッコよすぎです✨
たしかに市場エリアへの入場は許可が必要ですが、にぎわいゾーンには燕バザール館の他にも、次世代型ガレージハウスタウン『Next Generation Town』も隣接していますので、皆さんとにかく一度足を運んでみて下さい!
唯一の後悔は宮路さんの写真を取り忘れたこと…(涙)
本当に素敵な方でした!
それから『Next Generation Town』といえば、宮路さんを紹介して下さった笠原社長と七里さん、ありがとうございました。
お二人がいらっしゃらなかったら、今回の取材の実現はありませんでした!!(感謝感謝です)
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